メッセージ

文化的、社会的な性別を指すジェンダーの観点から、日本の近現代の歴史を研究しています。最近は、太平洋戦争終結後の混乱期に生まれた女子プロレスの歩みに興味を持ち取り組んでいるところです。人々のジェンダー観は、時代の状況によって変化します。例えば女子プロレスであれば、女性の社会進出を象徴する“戦う女”のイメージで人気が出ますが、実は、当時の米ソ対立よる冷戦構造にも強い影響を受けていた、といったことです。一見自由に見える現在の女性も、そして男性も、性別による役割に未だにとらわれています。その現状をジェンダーだけでなく広い視野で学ぶことで、性的マイノリティなど、より弱い立場の他者を自分ごととして思いやれる気持ちを持ってほしいと考えています。

主な担当科目：Field Study in Food and Culture (食と文化のフィールド・スタディ), Modern Japan in a Global Context (グローバル社会の中の日本), Theories of Gender and Cultural Studies (ジェンダー論と文化研究), Field Study between Korea-Japan (日韓フィールド・スタディ), Gender in Modern Japanese History (ジェンダーの日本近代史), Transnational Feminism (国際フェミニズム論), Japanese Popular Culture (日本のポピュラー・カルチャー)