メッセージ

発展途上国における貧困削減と経済発展を進めるための処方箋を見つけだす努力をする学問が、開発経済学です。特に最近は、多くの途上国で実施された家計調査の個標データがネット上で簡単に手に入るようになり、人々の生活のあり方が具体的なデータとして分析できるようになりました。データから人々の日々の営みと生活改善への努力を読み取り、具体的な政策提言へと結びつける作業は、経済学の知識だけではなく、その国の人々の歴史や文化的背景など幅広い知識をふまえて理解し、また現地の人々から話を聞くことで、その理解を修正することも必要となります。ですから開発経済学は、幅広い知識と見聞を総動員して論理と想像力を働かせるチャレンジングな学問ですが、とても魅力的で重要な役割を持つ学問です。開発経済学の面白さと役割を理解してもらえるように、一緒に学んでいきたいと思っています。

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