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神戸元町映画館で南出准教授がトークイベントを行いました。

6月11日(土)~24日(金)神戸元町映画館で上映中の『メイド・イン・バングラデシュ』(ルバイヤット・ホセイン監督、2019年、日本版字幕:神戸女学院大学文学部英文学科)。その12日(日)12:40からの上映終了後に、英文学科字幕制作プロジェクト担当、ベンガル語監修の南出准教授のトークイベント「『メイド・イン・バングラデシュ』の裏側」が開催されました。

1971年12月に独立したバングラデシュは、中国の賃金上昇に伴う多国籍企業のバングラデシュへの進出で、輸出向けアパレル生産量世界第2位です。この高度成長を根底で支えているのは90年代生まれの若者たち。彼らが子どもだった2000年に南出先生はバングラデシュの村に滞在し、共に学校に通いながら、その成長を追う研究を続けておられます。そうした経験を通して、この映画に描かれているバングラデシュの現在について、また監督が伝えたかったメッセージについて話していただきました。

映画では輸出向け衣類の縫製工場で働く主人公シムたち女性と、それを助けようとする高い教育を受けた人権団体の女性たちとの格差とそれを超えた連帯も大きな見どころのひとつです。その構図は、ミシンの踏み方など映画の演出に協力もしたシムのモデルとなったダリヤさんと彼女を連れて映画のプロモーションに世界各国に旅をしたルバイヤット監督との関係、またバングラデシュの生産者と日本の消費者との関係にも通じるものがある、という南出先生の指摘には考えさせられました。

ルバイヤット監督は、被害者、弱い存在としてバングラデシュの女性を描きたくないという考えのもと、この映画を制作されました。今年3月には『シム』というタイトルでバングラデシュでも上映されましたが、映画館で鑑賞できるのは縫製工場での労働に縁のない階層の人たち。監督は、縫製工場で働く労働者が住む地域での上映と話合いのワークショップも計画中とのことでした。

神戸での上映にぜひ足をお運びください。

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