3月20日(日)オープンキャンパスで英文学科の模擬講義を実施しました。
3月20日(日)オープンキャンパスで英文学科のShawn Banasick教授による模擬講義「危機管理とコミュニケーション」を実施しました。
ウクライナとロシアをめぐるニュースが連日報道されています。この危機における各国の対応は、外交戦略はどうなっているのでしょうか。これまでと大きく違う点は何でしょうか。そして、なぜ神戸女学院大学の英文学科にはこうしたことを学ぶ「グローバル・スタディーズコース」があるのでしょうか。そのことについてBanasick先生といっしょに考えました。
まずは先生の自己紹介と来日当時、先生が日本語で発した「わかりません」という言葉が、「あなたの言っていることが分かりません」ではなく、「それでよいかどうか決められません」と相手に解釈された経験についてお話がありました。
言葉の背景には歴史、文化、習慣などがあり、それを理解した上でのコミュニケーションが不可欠です。国際問題を考える時にも、その国がどのような背景を持つのかについて理解することは基本であり、グローバル・スタディーズコースの1年生科目はそうした基礎的なことを学びます。
2年生ではその基礎に知識を加えていきます。アメリカの高校生が度胸試しをする短い映像を見て、1962年のキューバ危機をはじめ、今回のウクライナ問題でもこれと同じことを行っているという先生の指摘には、うなずく人がたくさんいました。ただSNSを有効に使って各国の指示を得ているゼレンスキー大統領の巧みさは、キューバのカストロとは全く違います。また、プーチン大統領が経済的な困窮という国内問題からウクライナに国民の注意を向けて権力を維持しようとしている、というお話もありました。
最後に英文学科の通訳・翻訳コース、Field Study科目、映画字幕翻訳プロジェクトなどの紹介があり、授業は終了しました。
英文学科学んだ英語を使って、文学を通して知った歴史や文化を土台に、さらに英語で学ぶ、英語で考える、そして英語で発言する、発信する。
いかがでしたか。
ご参加ありがとうございました。