世界に触れると、自分が変わる。
新着情報 受験生向け 在学生向け

米川教授の担当科目「Migration Studies」で特別講義を行いました。

11月26日(水)、米川教授の担当授業「Migration Studies」にクタイバさんをゲストスピーカーとしてお招きし、紛争が長期化している母国のシリアを離れて日本に避難したご自身の経験について語っていただきました。

現在シリアと聞くと、紛争、および破壊された国というイメージが強いものの、もともと豊かな歴史を持ち、大変美しい国であったこと、また一般的にシリア「内戦」と呼ばれている戦争は二者が戦闘しているのではなく、政府が一方的に市民を弾圧してきた実態があることについて話してくださいました。

そして、クタイバさんが治安の悪化と徴兵から逃れるために故郷を離れたことは「人生の中で最も難しい選択」であったこと、最初にシリアからスーダンに渡ったのは後者がシリア人にとってビザが不要な唯一の国であったこと、そのスーダンでも革命が起きたため出国しなければならなくなったことも、詳しく話してくださいました。
日本での生活においても、クタイバさんは勤務先での説明書などがすべて日本語で表示されていたため必死に日本語を独学したり、外国人だからアパートへの入居を拒否されたりといった、さまざまな苦労に直面されました。
その一方で、「自身の宗教で苦労した点は」という学生の質問に対して、ヨーロッパではムスリムに対する差別が根強いけれども、日本ではそれがなく、「日本人は忙しすぎて(それにかまう暇がない)」とユーモアも交えて話してくださり、学生から思わず笑いが。

今回の特別講義を準備するにあたって、クタイバさんは時には涙を流しながら資料を作成したとのこと。さまざまな苦闘にも負けず、希望をもって前向きに生きているたくましい姿に学生は感銘を受けたようです。

当事者の経験を聞く重要性を理解し、早速、難民支援団体のイベントに申し込んだ学生もいます。
今後もこのような講義を通して、学生が移民と難民の実態を理解することを願っています。

Categorysort-down-solid
Archivesort-down-solid
公開年を選択sort-down-solid
世界に触れると、自分が変わる。 世界に触れると、自分が変わる。

Seek the world,find yourself.

資料請求はこちら long-arrow-right-light