国際開発援助サマースクール2025「気候変動」

国際学部は、世界銀行を中心に国際協力援助の第一線でご活躍の9名の講師による国際開発援助サマースクールを、7月30日(水)~8月3日(日)に神戸女学院大学にて開催しました。

テーマは「気候変動」🌏グローバルな課題に対する国際機関や企業の対策を知るとともに、今の自分、将来(キャリア)の自分に何ができるか、新しい知識と世界と出会う5日間。外の記録的猛暑に負けないくらい、岡田山のキャンパスで熱く語り合いました!
世界銀行の方々からは気候変動に対する各分野(紛争国、水資源、農業、教育)での対策について学び、また熱帯感染症専門の研究者の先生からは、温暖化による健康被害についても学びました。さらに各企業の取り組みについては、エネルギー会社JERA、航空会社ANA、P&Gのみなさんから最前線のお話をうかがい、技術進歩の一方で、問題とそれに対する取り組みのキーは実は私たちの日常生活にあることが理解できました。温暖化の影響で、日本でも最高気温記録が更新される昨今、熱中症で亡くなる高齢者が増えたり、最近では暑さのせいで休校を余儀なくされる北海道の小学校がニュースになったりと、まさに「温暖化が教育の阻害要因」になっていることを痛感する昨今。この温暖化による健康被害や教育被害は、グローバルに見られる問題です。

講義の合間には講師の先生方のキャリアトークもあり、2日目夕方にはめじラウンジでレセプションも行い、国際会議セミナー参加のスキルも楽しく経験しました。
3日目午後からはいよいよ今回のサマースクールでの学びをまとめてオープンキャンパスでプレゼンテーションをする準備を開始し、4日目も終日、オープンキャンパスに来てくれる高校生のみなさんに分かりやすいように、ポスターを工夫したり、分かりやすい英語を考えたり、ジェスチャーを入れる練習をしたりと集中しました。

そして8月3日(日)オープンキャンパスでは、5つのグループに分かれてプレゼンテーション。同じ講義を受けても焦点を当てるポイントによって内容は少しずつ異なります。「国際機関と企業と私たち市民の連携の重要さ」をアピールしたり、「私たちにできること」や「水問 題」「教育」に焦点を当てたり、また「悪循環を打ち砕くには」と主張したり、サマースクールでの学びをそれぞれの観点からまとめました。オープンキャンパスに来てくださった高校生や保護者のみなさんの前で英語でプレゼンテーションするのはとても緊張しましたが、学びの成果や自らの成長を実感できたことと思います。

オール・イングリッシュで過ごす5日間で、16名の受講生たちは世界のどこでも得がたい貴重な学びを得られました。大変だったけれど、その全ての過程に尊い学びが詰まっていて、楽しく充実した5日間でした。受講生たちは日を追うごとに活発になり、講義の途中で質問する力もどんどん付いてきて、講師の先生方も驚くほど輝きを増していきました🌟
自主参加で開催された今回のサマースクールには、真摯に学びたい、各界で活躍しておられる先輩方と出会いたいという意欲ある学生たちが集まり、それぞれが大きく成長を遂げる機会となりました。
国際学部では今後もこの取り組みを継続的に行い、世界銀行はじめ世界でグローバルな課題に立ち向かう先輩方の後に続く神戸女学院生たちを育てて参ります🎀
