ウトロ平和祈念館見学とサコ先生による京都ガイド

グローバル・スタディーズ学科必修科目“Field Study in Global Cities” は、都市がグローバル化する過程でどのような課題に直面するのかについて理解することを目標のひとつとしています。

5月10日(土)の学外研修では、「観光」や「伝統文化」から離れて、グローバル都市としての京都(府も含める)の歴史、および現在と将来の課題について考えました。

学生たちは、宇治市の「ウトロ平和祈念館」での展示見学とウトロ地区散策を通して、在日コリアンの歴史、またウトロの住民が困難に直面しながらも、どのように日本人コミュニティとの団結しながら活気あるコミュニティづくりに尽力してきたかについて学びました。その後、留学生ボランティアと昼食をともにしました。
午後は、京都の町家再生やコミュニティ再生などに長年関わってきた、ウスビ・サコ先生(京都精華大前学長で東京都公立大学法人理事 [国際担当])による案内で、市内を歩き回りました。まず鴨川デルタでサコ先生が自己紹介をしながら、京都人独特のコミュニケーションについて話した後に、活気がある商店街へ。その際に、ジョギング中の西脇隆俊府知事と遭遇するハプニングも!
細い通りを歩きながら、サコ先生は、京都では空家が多いことや、長年住み続けてきた古い住民と新しく住み込んできた外国人らの住民間の共生などの課題を説明したり、通りかかりの住民と気さくに話したり。

最後にサコ先生のゲストハウスでお茶を飲みながら、「なぜ先生は昔、日本人の友人をベトナムに連れて行ったのですか?」といった学生からの質問一つ一つに丁寧に答えてくださいました。
学生にはウトロなどでの負の歴史を繰り返さないために自分に何ができるのかを考え、加えてサコ先生のような優れたコミュニケーション力と人間力の持ち主の「グローバル市民」になり、将来、社会で活動・活躍してほしいと願っています。

