国際学部教員が兵庫県立西宮北高等学校で講演会を行いました。
10月23日(水)国際学部グローバル・スタディーズ学科 米川教授が、兵庫県立西宮北高等学校にて講演会「美しい未来のために~自分に何ができるのだろうか~アフリカでの人類の歴史・教訓や知恵から学ぶ」を行いました。
グローバル問題である地球沸騰化・異常気候、戦争、難民急増などが起きている現在、これらの問題は決して他人事でないため、より危機感を持ってほしいというメッセージとともに、米川先生自身が、人種差別や貧困、平和と紛争といった社会問題に関心を持った経緯、人生の方向性を決めたきっかけ、アフリカへの関心から講義が始まりました。
米川先生の「アフリカに行きたい人いますか?アフリカに関心を持っている人いますか?」の質問に手は挙がりませんでしたが、「アフリカのイメージは?」の質問には、「暑そう」「治安が悪そう」「モハメド・サラー(エジプト出身のサッカー選手)」という回答が。米川先生からは、アフリカのノーベル平和賞受賞者3名の実績や知恵から学ぶべきことに関する話もありました。
欧米諸国がアフリカの豊富な資源を略奪してきたため、何千万人の住民が命を落としていること、私たちが使うスマホに含まれるコンゴ民主共和国産のコルタンという鉱物の収奪を巡って紛争が30年間続いていることなど、特に資源に関する実態の話に生徒のみなさんは真剣に耳を傾けてくれました。
今年9月、神戸女学院大学の学生は米川先生といっしょに南アフリカでフィールドワークを体験し、さまざまな学びを得た話もありましたが、みなさんが当事者など多様な人々と出会い、社会活動に参加したり旅をしたりすることで、「百聞は一見に如かず」の重要性を学んでくださることが米川先生の願いです。
生徒のみなさんが、アフリカと30年間関わって「貪欲が悪徳(戦争や人種差別など)を招く」を痛感した米川先生がとても感銘を受けられた、西宮北高等学校の校是「生活は質実素朴に、心は高く豊かに」の意味をしっかり考えつつ、学びを深めてくださると嬉しいです。