国際学部開設記念 映画『メイド・イン・バングラデシュ』上映&監督トークセッション たくさんのご来場ありがとうございました。
7月23日(日)14:00より、神戸女学院エミリー・ホワイト・スミス記念講堂にて、2024年4月の国際学部開設を記念して、学生たちが手掛けた日本語字幕により昨年(2022年)に全国の劇場で公開された映画『メイド・イン・バングラデシュ』(ルバイヤット・ホセイン監督、2019年)を上映し、ルバイヤット・ホセイン監督とのトークセッションを行いました。
現英文学科で4年前から取り組んでいる日本語字幕制作プロジェクトは、国際学部英語学科とグローバル・スタディーズ学科を横断する共同プロジェクトとして引き継がれます。
中野学長の開会挨拶に続いて、国際学部長就任予定の白井現英文学科長より国際学部について紹介し、日本語字幕制作プロジェクト担当教員の南出准教授(バングラデシュをフィールドとして研究)とJones准教授(翻訳について研究)より、それぞれ日本語字幕制作の背景と意義やプロセスの詳細について説明しました。
この日本語字幕制作プロジェクトの様子を撮影した短い動画と映画予告編のあと、続けて『メイド・イン・バングラデシュ』本編を上映しました。経済格差、人権、ジェンダー、環境など、多くのテーマを内包する力強い作品は、国際学部が提供する大学での日々の学びに直結しています。この作品との出会いが、自分の身のまわりのできごとにより関心を持ち、考えるきっかけとなれば、と思います。
後半は本映画の日本語字幕制作に携わった当時の学生2名が登壇し、バングラデシュにいらっしゃるルバイヤット・ホセイン監督とオンラインで繋いでトークセッションを持ちました。まずは監督の映画に込めた想いやバングラデシュの現状などのお話をうかがいました。「映画を通じて社会をよい方向に変えたい」という監督の活動家精神に心を打たれ、その想いのこもった映画を観た私たちは、それにどう応え得るかを考えさせられました。続いて、登壇した卒業生と休憩時間中に寄せられた来場者からの質問では、映画の影響力やジェンダーギャップはじめバングラデシュの現状について尋ねられ、それらに監督が答えてくださいました。
監督は当初、来日してくださる予定でしたが、直前にご体調不良となられたため、急遽オンラインに変更となりました。直接お会いできなかったことは残念ですが、監督の声の背景に映画の中でも聞こえていたダッカの喧騒(車やバイクのクラクション)が聞こえ、現地の雰囲気が伝わってきました。ご体調が優れないなか、オンラインで登壇くださったルバイヤット・ホセイン監督に感謝いたします。
酷暑のなか、長い坂道を登ってご参加くださった約250名のみなさま、ありがとうございました。
2024年4月に誕生いたします国際学部英語学科、グローバル・スタディーズ学科をどうぞよろしくお願いいたします。
朝日新聞デジタル版(7月24日)にも記事が掲載されました。ぜひご覧ください。https://www.asahi.com/articles/ASR7S0FVLR7RPIHB01K.html