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100年続く電車内痴漢犯罪を学生の力で解決!

 7月5日(水)1限の瀬戸先生の授業Global Social Issuesでは、「Women’s Issues」に関する講義の一環として、大阪にある一般社団法人・痴漢抑止活動センター(https://scbaction.org/)代表の松永弥生さんをお招きし、「100年続く電車内痴漢犯罪を学生の力で解決!」と題して特別講義をしていただきました。

松永さんのお話は、すでに明治時代の終わりには電車内での痴漢被害を受けて「婦人専用車両」が導入されていた、という残念な事実の紹介からスタート。1960年代ごろからは、男性誌があたかも「痴漢は娯楽」であるかのように扱い続けた一方、女性誌には痴漢被害の現状を共有する記事も頻出していたそうです。30年くらい前から、痴漢やその他の性被害に対して声をあげる女性たちが徐々に可視化されるとともに、鉄道会社による痴漢対策ポスターも増えましたが、同時に痴漢冤罪も問題視されるようになりました。近年の対策として、法改正による一部の性犯罪の厳罰化、アプリなどによる通報の簡易化、#Metoo運動などに代表される性暴力反対の意思表示、公共の場での性被害に対する傍観者からの介入(アクティブ・バイスタンダー)の奨励、などの取り組みが多方面に広がっているそうです。このような変遷から、痴漢は許されないという意識が、少しずつではあれど日本社会に浸透しつつあることを学ぶことができました。

松永さんの痴漢抑止活動センターでは、痴漢反対のメッセージのついた缶バッジのデザインを全国の学生たちから募集して制作・配布するという活動をしており、今回も受講生一人にひとつずつ、すべてデザインの違う缶バッジをプレゼントしてくださいました。缶バッジ作りは、電車内痴漢に悩まされていた学生のアイデアから始まったもので、今では多くのユーザーから「バッジをカバンにつけたら痴漢に遭わなくなった」というような効果が報告されているそうです。

痴漢に関しては、自分自身に落ち度があったのでは、と責めてしまう被害者が特に若い人たちにまだまだ多いなか、松永さんの「痴漢は100%加害者が悪い」というメッセージは心強いものでした。また痴漢の予防法や対処法についての具体的なアドバイスもいただき、受講生たちにとっても自分ごととして受け止められる、リアルな学びの経験となりました。

 なお、アクティブ・バイスタンダーについての動画は、2月に瀬戸先生の授業で特別講演をしてくださったアルテイシアさんによる脚本です。ぜひこちらもご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=sp1e9hKZ97w

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