Field Study in Global Citiesの学外研修を京都で行いました。
グローバル・スタディーズ学科の必修科目“Field Study in Global Cities” は、都市がどのように「グローバル」となるのか、さまざまな視点や意味から理解することを目標のひとつとしています。
5月11日(土)の学外研修では、「観光」や「伝統文化」という一般的な見方を離れて、グローバル都市としての京都について考えました。
学生たちは、宇治市の「ウトロ平和祈念館」に集合。2つのグループに分かれ、ウトロの歴史に関する展示の見学と、ボランティアとともに歩いたウトロ地区散策から、第二次世界大戦中の朝鮮人強制労働の歴史と、それが京都に与えた永続的な影響、ヘイトスピーチやヘイトクライムについて学びました。また、ウトロに住む人々が困難に直面しながらも、どのように活気あるコミュニティづくりに尽力してきたかについてもお話をうかがうことができました。その後、留学生インターンのみなさんと昼食をともにし、意見交換の時間を持ちました。
一番上の大きな写真は、ウトロ平和祈念館正面玄関前にある「飯場」(朝鮮人労働者の宿舎)の説明を受けているところです。飯場は元の場所で解体され、祈念館敷地内に移築されました。
午後は、京都市下京区に移動し、西アフリカのトーゴ共和国を中心に西アフリカの生地を販売し、トーゴと京都の職人文化をつなぐ服飾の事業を展開している「アフリカ・ドッグス」を訪問、色鮮やかなアフリカのプリント地を見せていただき、代表の中須俊治氏による講義を受けました。西アフリカ、ヨーロッパ、アジアを結ぶ布の歴史、現在のアフリカの生地生産にとっての中国企業の重要性など、そして中須氏ご自身のエピソードも聞くことができました。
暑い一日でしたが、実際に現地を訪れた体験を通して質問や意見交換をし、レポートを書くことで考えをまとめる時間も持つこともでき、新たな学びを深める貴重な機会となりました。